バチカン美術館の中は、素晴らしいとしか言いようがなかった。
廊下の天井も、壁も、すべてが絵で覆われている。どこを見ても絵だ。歩きながらずっと上を向いていると首が痛くなった。
それでも目が離せなかった。

■ システィナ礼拝堂と、螺旋階段
美術館の奥に進むにつれて、人が増えていった。
広い部屋に入ると、天井に巨大な絵が描かれていた。ここだけカメラの使用は制限された。
何か特別な部屋だ。
後から調べると、あれがシスティナ礼拝堂だったようだ。
見ている最中は名前もわからないまま、ただ圧倒されていた。絵の前に立つと、自分がどれほど小さいかを思い知らされる。
出口近くに、写真で見たことのある螺旋階段があった。
らせん状に降りていく、あの有名な階段だ。実物を目の前にして、迷わず写真を撮った。設計した人間の頭の中がどうなっているのか、想像もつかない。

■ イースター前日のバチカンは、人だらけだった
美術館を出ると、入口の外にまだ長い列ができていた。
その日は、イタリア最大の祝日であるイースターの前日だった。世界中から観光客が集まる時期と重なり、バチカンは朝から混雑していたようだ。
予約なしで並んでいる人たちは、2時間以上待たなければならないと聞いた。
息子が事前に予約チケットを取っておいてくれていたおかげで、私たちはスムーズに入ることができた。息子に感謝だ。予約がなければ一日ここで終わるところだった。
それにしても、世界中の人間がここを見に来る理由が、少しわかった気がした。
旅行の間に何度も思ったが、仕事優先でほとんど準備をしていなかった事、、ちょっと反省である。
■ 地下鉄でコロッセオへ
バチカンからコロッセオへは地下鉄で移動した。
ホームに降りると、すべてが古かった。
車両も、駅の設備も、どこか薄暗い。
日本の地下鉄とは全く違う雰囲気だ。落書きもあった。車両も古くて汚い。首都の中心部を走る車両とは思えない。
ただ、それがローマの日常なのだろう。地元の人たちは気にする様子もなく、当たり前のように乗り込んでいた。
■ コロッセオ、2000年前の石積み
地下鉄を降りると、目の前にコロッセオがあった。
大きかった。写真で見るより、はるかに大きかった。
石を積み上げて作られたこの建物は、約2000年前に建設されたという。
重機も、コンクリートも、現代の技術も何もない時代に、どうやってこれほどのものを作ったのか。見上げながら、ただそれだけを考えていた。
人間の力というものは、時代を超えても変わらないのかもしれない。

■ 夕食、やっとご飯にありつけた
コロッセオの観光を終えて、夕食へ向かった。
一日中、小麦粉製品ばかりだった。
グルテンフリーを実践している私にとって、この日は食べるものを探すこと自体が一つの苦労だった。
夕食のレストランで、メニューを開いた。リゾットがあった。

やっと、ご飯ものにありつけた。一口食べた時の安堵感は、相当なものだった。米は偉大だ。
ただ、どうしても甘いものを食べたくデザートにはまた小麦粉のものを食べた。

ローマの1日目が終わった。
バチカン美術館、システィナ礼拝堂、螺旋階段、地下鉄、コロッセオ。
詰め込みすぎと言われるかもしれないが、それでも全部見て良かったと思っている。
どこを見ても初めての光景で、疲れているのにキョロキョロが止まらない一日だった。
次回は2日目、フィレンツェへの話を書く。


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