■ 3日目
ローマ最終日だ。
この日は朝から計画があった
日の出とともにトレビの泉を見る
観光客が押し寄せる前の、静かな朝の街並み、そしてトレビの泉を見てみたかった
■ 息子、朝寝坊
ところが、長男が思いっきり寝坊した
電話で起こしても起こしても、起きてこない
イタリア空軍での訓練の疲れが溜まっていたのかもしれない
親としては強くも言えない
結局、息子が準備できるまでの時間で、妻と2人でホテルの朝食を先に済ませることにした
■ 8時過ぎ、トレビの泉へ
地下鉄に乗り、トレビの泉へ向かった
到着は8時過ぎ
早めに来て正解だった
観光客はいるにはいたが、日中の混雑とは比べものにならない
泉のすぐ近くまでゆったりと近づくことができた
水の音だけが聞こえる朝のトレビの泉は、写真で見るよりはるかに迫力があった

彫刻の細部まで目で追えるのも、この時間帯だからこそだ
ゆっくりと、静かに見ることができた
来て良かったと思った

■ 2度目の朝食
息子はまだ朝食を食べていなかったため、トレビの泉を堪能した後、近くの喫茶店に入った
自分が頼んだのは、カンノーロとスフォリアテッラだ

もう、小麦粉はどうでも良くなった
美味しそうなものが目の前にあるならば、食べてしまえと思うようになった
自分には薬がある
腹がグルグルと言いだしたとき、すぐ薬を飲むとトイレに駆け込まなくて済む
カプチーノも飲んだ
イタリアのカプチーノは、日本のものとは別物だ
■ パンテオン神殿
次はパンテオン神殿へ向かった。
2000年以上前に建てられたとは思えない、完璧なドームを持つ建物だ。
中に入ると、天井の中央に丸い穴が開いている。あそこから光が差し込む構造になっている。
外壁を見ると、無数の穴が空いていた。
銃弾の跡かと思った。
だが違う。
建設時に足場を組むために開けられた穴、かつて外壁を飾っていた大理石やブロンズの装飾を固定していた金属製のクランプが抜き取られた跡、そして巨大なドームの重さを分散させるための構造的な工夫。そういった痕跡が、あの穴として残っているのだという。
中世の人間がブロンズを武器や建築材料として剥ぎ取っていった、その証拠がそのまま壁に残っている。歴史の重みというのは、こういうことだ。
ただ立っているだけで、2000年分の時間を感じた。

■ ナヴォーナ広場
パンテオンからほど近いナヴォーナ広場へ足を伸ばした
広場の中央にある噴水の彫刻に、思わず足が止まった
人物像、動物、岩。すべてが一体となった彫刻が、水を湛えた噴水の中に立っている
これも数百年前に作られたものだという
見れば見るほど、細部に引き込まれていく
ローマという街は、どこを向いても歴史が立っている。歩くだけで目が忙しい

ローマ最終日も、キョロキョロが止まらない一日だった
トレビの泉、マリトッツォ、パンテオン、ナヴォーナ広場。
欲張りなくらい詰め込んだが、それでも見切れていないものがまだある気がする
次回は3日目後半を書く


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