イタリアから帰ってきて、2日が経った。
下痢も止まり、すでに平凡な日々が戻ってきていた。
成田に降り立って以来、小麦粉製品は一切口にしていない。パンも、パスタも、ラーメンも、うどんも。これからもしばらく食べないだろう。
そんな矢先の話だ
■ 春の嵐が近づいてきた
帰宅している途中だった
空を見上げると、雷雲が近づいてきていた
春の嵐だ
観天望気を毎日続けてきた自分は、たぶん他の人よりは空の見方がわかっていると思う。現役時代、空を読むことが命に直結する仕事だった。雲の動き、湿度、気温、風向き。それらを見れば、これから何が起こるかはある程度予測できる
一気に気圧が下がる。それは明白だった
しかし、特に気にもしなかった
私はそのままドラッグストアへ寄った
店を出る頃には、土砂降りになっていた
■ こめかみが、痛い
そのあたりから、頭痛が激しくなってきた
こめかみの部分が、めちゃくちゃ痛い
これは副鼻腔だ
咄嗟にわかった
小麦粉を食べていた頃、稀にこういうことがあったのである。激しい頭痛。原因不明。病院に行っても「異常なし」
小麦粉は、体の中でアレルギー反応を起こしているのではないか。本人も気づかないレベルで、ずっと粘膜を腫らしていたのではないか。そう考えたことが、何度もあった
鼻水が出て鼻が詰まっているわけではない
おそらく副鼻腔と鼻腔をつなぐ「自然口」と呼ばれる小さな穴のあたりが、粘膜の腫れで塞がりかけているのだろう。
普段は気づかないレベルで腫れている。
そこに気圧の急降下が来ると、副鼻腔の中と外で圧力差ができ、頭痛になる
そういう仮説だ
■ 妻は「病院行けば」と言うが
家に帰っても頭痛は止まらなかった
妻は「病院行けば」と言う
しかし行く気にはなれなかった
こんなものは、頭痛薬を渡されて終わりであることが明白だからだ
「小麦粉と頭痛が密接に関係しているのではないか
そう言ったところで、誰も信じてはくれない
過去にアレルギー科で「精神的なものではないですか?」と言われたあの時の医師の顔が、今も忘れられない
検査結果だけを見て、患者の体感を切り捨てる医療
あれが現代医療の一つの姿だ
副鼻腔と外との気圧差が、ゆっくり無くなっていけば、頭痛は治るだろう
そう考えた
そして、耐えた
案の定、徐々に痛みは引いていき、3時間後あたりからはだいぶ良くなった
■ 原因は、たぶん誰にもわからない
この頭痛の本当の原因は、おそらく誰にもわからない
医者にもわからない
家族にもわからない
統計にも論文にも、ピッタリ当てはまるものはないだろう
なぜなら、これは「私の身体」だけの話だからだ
小麦をやめてから、もう何ヶ月も経つ。
たまに小麦を食べていると
瞬間にこういう変化が出る
気圧の変化、季節の変わり目、ストレス、睡眠不足
何かしらの刺激が加わると、因果関係と説明のつかないアレルギー反応が、顔を出してくる
■ 自分の身体は、自分で観察するしかない
今回のことで、改めて思った。
自分の身体に起こる変化は、自分で観察するしかない。
- 何を食べたか
- そのあと、体がどう反応したか
- 天気はどうだったか。気圧、気温、湿度
- 睡眠はとれていたか
- 過去に同じパターンはなかったか
こうした観察を、地道に積み重ねていくしか
医者は症状を見るが、生活は見てくれない
検査は数値を見るが、体感は見てくれない
「異常なし」と言われた人ほど、自分で観察する力をつけてほしい
私が小麦をやめて体調が劇的に改善したのも、そもそもは自分の身体の小さな違和感を、何年もかけて観察し続けてきた結果だ
イタリアでの下痢
そして気圧低下による副鼻腔由来の頭痛
この一連の流れを通して、「小麦粉が私の体内で何かを起こしている」という仮説は、さらに濃くなった
身体は、毎日サインを出している
そのサインを読めるのは、自分しかいない
医者でも、家族でも、検査機器でもない
自分の身体と、食べるものと、環境を観察すること
ここから、すべては始まる
ちなみに、うちで使っている米粉の一つはこれ↓
シフォンケーキに使用しています。味によってブレンドしています


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