午前3時30分。目覚ましが鳴った。
ローマ最終日だ。起き上がり、荷物の最終確認をする。出発は4時10分。ゆっくりしている暇はない。
■ 静かなテルミニ駅
4時10分にチェックアウトし、テルミニ駅へ向かった。
駅に着くと、まだゲートが閉まっていた。

開くまで少し待った。
早朝のテルミニ駅は、あの喧騒が嘘のように静かだった。
ゴミも落ちている。
それでも、人が少ない分だけ、どこか別の顔を見せているようだった。
フィウミチーノ空港行きのエクスプレスは、珍しく予定通りに発車した。
イタリアの列車にしては奇跡に近い。

■ 飛行機、大幅遅延
フィウミチーノ空港のターミナル1へ到着した。
離陸時刻まで時間がある。
朝食をとった。
やはり小麦粉のパンだ。
日本円にして2人分で4500円

日本がいかに安いかよくわかる
妻とお土産を見て回った。
昨日、お土産にしようと思ってスーパーマーケットで買ったチョコレートが倍近い値段で売っていた。
だんだんと外が明るくなり始めた。
ここから先が、波乱の始まりだった。
外が白い…フォグ(霧)だ
それもかなり濃い
ここは何年も気象と向き合ってきた自分だ
ダメだなこりゃ
とすぐに思った。
写真は、だいぶ晴れてきた時のもの↓

飛行機が遅れに遅れた。
それはそうだ。着陸ができなければ、機材がない。
滑走路に出たのは9時54分。
予定より40分以上遅れていた。厳しい。もう、霧を見た時から確信していた
案の定、機内でオーストリア航空の乗務員から告げられた
「ウィーン到着後、お客様がご予約の便はすでに離陸しております。着陸後、サービスカウンターへお越しください。」
乗り継ぎ失敗が確定した瞬間だった
■ ウィーン空港でのカタコト英語交渉
11時12分、ウィーン着
急いでサービスカウンターを探した。しかし、機内で乗務員にどこにあるかを聞いていなかった。
広い空港をキョロキョロしながら歩き回った
まずANAのサービスカウンターを探した
乗る予定だったのがANAだったからだ
しかし、見当たらない。ANAのカウンターがウィーン空港にはなかったのか。
思い切って、オーストリア航空のサービスカウンターへ向かった
カタコトの英語で伝えた
「乗り継ぎができなかった。別の便を手配してほしい
するとすぐに対応してくれた
ここで助かったのが、スターアライアンスという航空会社の連合だ
ANA、オーストリア航空、ルフトハンザなど世界の主要航空会社が加盟しており、加盟会社間であればこうした乗り継ぎトラブルの際に相互にサポートしてくれる仕組みになっている
今回のような状況でも、オーストリア航空がすぐに対応できたのはそのためだ
チケットを受け取り、搭乗口へ向かった
■ 妻を一人で冒険させることになった
飛行機に乗り込んでから、チケットをよく見ると、妻との席が離れていた
妻はほとんど英語が話せない
私はなんとかなる。
しかし妻は一人で乗り切らなければならない。
「冒険してもらおう。」
そう思うことにした
■ 帰りの便はオーストリア航空、そしてグルテンフリー食は出なかった
当初の予定ではANAの便だった
日本語が通じ、日本食が出て、グルテンフリーの食事も事前にリクエストしていた
しかし今回はオーストリア航空の便だ
乗務員は英語とドイツ語のみ
日本語は通じない
コミュニケーションに苦労した
食事については、事前にリクエストしていたグルテンフリーの機内食は当然出なかった
普通の食事が出てきた
大したことない
海外ではよくあるトラブルだ
気にしても仕方がない
下痢止め剤を飲みながら、出てきた食事を静かに食べた
羽田行きの便から成田行きの便へと変わったが、無事に日本行きの航空機に乗ることができた
それだけで十分だった
■ 日本に帰ってきた
成田空港に降り立った。
ほっと一息ついた。
成田エクスプレスに乗り、東京へ向かった。
車窓から日本の街並みが流れていく。
整然とした道路。
清潔な駅。
静かな車内
懐かしかった
「やっぱり日本はいいな。」
そう感じた瞬間だった
イタリアの旅が終わった
落書き、石畳、クラクション、下痢止め、ピザ、スペイン広場のジェラート、息子との再会と別れ、乗り継ぎ失敗
不便で、混乱していて、食べるものに苦労して、それでも最高の旅だった
グルテンフリーを実践している身には、イタリアは正直、厳しい国だ
だが次に行く機会があれば、もっとうまくやれる気がしている
準備して、補食を持って、グルテンフリー対応のレストランをリストアップして
旅は、失敗も含めて体験だ
長い旅行記にお付き合いいただいた方、ありがとうございました
次からも様々なグルテンフリーに関することを発信していきます。



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